論文の書き方
tags: research ラボ合宿でボスが論文の書き方について講義してくれたので,メモしておく.
論文ではストーリーを語る
- 何が重要なポイントなのか?
- もし読者が2つのことしか覚えられないとしたら,何を伝えるべきか?
- 何かを追加・削除することを考える際は,それがストーリーに重要かを考えよ.
- それが自分にとって面白いことは必ずしも論文に重要とは限らない.
- 「何に時間を費やしたか」ではなく「何を発見したか」
- 多くの数式は読者を迷子にする.Appendicesやsupplementary informationを活用せよ.
- すべての詳細を書く必要はない.
- 簡潔に,直接的かつ明確な言葉を使うこと.
Abstract (概要)
- その仕事の意義(可能ならば一行で).
- 何が行われたか.
- 主な結論,ストーリーの結末.
- 三人称,受身形がボスの好み.
Introduction
- その仕事の意義を,一般的なレベルから特定の課題へ.
- 関連する背景.
- 過去の全ての仕事ではなく,過去の重要な仕事を簡潔に.
- なぜ state-of-the-art の仕事に改善が必要なのか?(それがなければ,なぜその仕事をしているのか不明...)
- ストーリーのまとめ,「abstract」の復唱.
- 簡潔に論文の構成を述べる.
Main text
- 論理的な流れを大事にする.
- 派生的な議論は最小化する.
- カンマを多用しない.
- 数式も文の一部.コロンやカンマは不要なことが多い.
- 重要な数式には,「重要だ」と言ってしまうと良い.
Figures (図)
図の目的は, 「重要な結果を明瞭にする」 こと.
データと結果が王様. レジェンド(凡例)は図を見やすくするのであれば,どんな形式でも良い!
Figure captions
その図が何を示しているか. その図が何についての図なのかや,データの説明ではない. まず,図が何を示しているかを述べ,その後に他の詳細を述べる.
参考